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【モロッコ編完結】行商人やキャラバンに憧れたからモロッコでロバと一緒に放浪の旅を始めたバカだけど3【画像】

2000: 名無し 2016/07/25(月)19:09:31
前スレ:行商人やキャラバンに憧れたからモロッコでロバと一緒に放浪の旅を始めたバカだけど(http://azsok.blog.jp/64570866/
【続き~途中】行商人やキャラバンに憧れたからモロッコでロバと一緒に放浪の旅を始めたバカだけど2【画像】(http://azsok.blog.jp/69848731/



524: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/10(金)23:40:09 ID:z2i
つづき
2時間後、起きてすぐ動物病院に向かう
ウィンナはもう普段とほぼ変わらない様子だ

それでも念のため獣医さんに診てもらったが、獣医さん的にも栄養を十分に取らせていればもう大丈夫らしい
ついでにモカも診てもらったけど、傷はほぼ完治していて問題ないらしい

さて、動物病院を後にし、最終ゴール、海を目指す

朝とはいえタンジェの街中はごった返していて、たくさんの人々や車が所狭しと細い道を行きかい、しかも一方通行の道が非常に多かったためモカたちと移動するのはめちゃくちゃ骨が折れた
治安においても道路事情においても、タンジェは今回の冒険において間違いなく最も難易度の高い町だった

寝不足で疲労困憊の中、モカや動物たちをうまく誘導し、安全に配慮して人々に声をかけながら一歩一歩、海への下り坂を下っていく


そして…!

525: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/10(金)23:46:15 ID:z2i
no title

…トドラ渓谷からタンジェまで、総計1059kmに及ぶおれとモカ、そして動物たちの旅はとうとうゴールを迎えた!

…あぁ、とうとうたどり着いた!

「行商人」、そして「キャラバン」に憧れて、鉄鍛冶屋や宿の主人と協力して作り上げたほぼ手作りの荷車と、トドラ渓谷で出会った耳が欠けている攻撃的なロバ、モカと一緒に歩き始めた暑い夏の日

そして道中ラテ、ブラック、カプチーノ、プレッソ、ウィンナを仲間に加え、冒険譚や写真撮影、卵なんかで生計を立て(ちなみに行商は最終的にモロッコでの滞在費全額+20,000円くらい稼げたw十分すぎる成果だ)、ようやくここまでやって来れた

安全な旅ではなかった
退屈な旅でもなかった

全員無事に最後までたどり着けたわけじゃない
コーヒーキャラバンの仲間たちは途中、怪我したり、死にかけたり、病気になったり、盗まれたりした

そして、ラテ

でも、だからこそ、このゴールには意味があり、おれの心にはたくさんのことが深く刻まれた

音のない広大な岩山
乾ききった風の吹く荒地
人里離れた山道で出会った遊牧民の人々
どこまでも広がる平野と照り付ける太陽
贅沢品、「冷たい水」
大樹と猿で彩られた小さな森
路上駐車してある車に荷車をぶつけないように集中し続けた都会の大通り
温かい人々が暮らすフェズの外れの小さな村
シャワーを浴びる機会が少なすぎてもはや風呂としか思えなかった海
心優しい少年が暮らす青と白の小さな町
近代的な港町

これらはすべて、動物たちとの思い出と一緒に昨日のことのように思い出せる

モカのペースに合わせ、時速3km
たくさんの人々に助けられ、一歩一歩踏みしめながら動物たちと歩いてきたこの感動を、苦難を、喜びを、おれはずっと忘れずに、これからの人生の糧にしこう

…そんな風に強く思うことが出来た、最高の冒険だった

526: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/10(金)23:53:46 ID:z2i
no title

no title

no title

no title

no title

no title

no title

no title

no title

no title

no title

527: 別スレ8 2017/03/11(土)04:31:50 ID:Ad5
お疲れ様でしたヽ(;▽;)ノ
点在する人々の暮らしを荒涼とした大地が繋ぐ
旅路。果てに見た景色は黄金色に輝いて、とても
魅力的なゴールに見えます。
モカ、ブラック、カプチーノ、プレッソ、ウィンナ
そしてラテ。スレ主さんとコーヒーキャラバンの
旅路&商売、達成おめでとう! そして、長い間
楽しい旅の話をありがとう??

532: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/12(日)21:33:34 ID:e2K
>>527
ありがとう!
この冒険のおかげでまた一歩、おれが目指す境地に近づけた気がするよ!

529: 名無しさん@おーぷん 2017/03/11(土)08:29:48 ID:uTZ
動物たちをどうしたかを書いてくれよ

532: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/12(日)21:33:34 ID:e2K
>>529
もちろん!
ゴール後に彼らをどうするかってのは一番悩んだ部分だからおれとしても共有したいんだぜ!

532: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/12(日)21:33:34 ID:e2K
後日談、というかつづき

その後、おれは別の警察署の隣の公園で野宿することにした
ついにタンジェの北端まで到達できたので、今日はみんなを労うべくスーパーでそれぞれの好物を買ってみた

モカはメロン、プレッソは肉、にわとりたちは卵、ウィンナは卵黄だ

ウィンナは他のメンバーよりタフでないからこれまで普通の餌とパン以外は与えてなくて好物が分からなかったけど、卵黄なら栄養の塊かつ味もあるので美味しく食べられるんじゃないだろうか

みんな、ほんとによく生きてタンジェまで来てくれた…
ありがとう、ありがとうと全員に声をかけてまわる

その様子に周りにいた人々も祝福してくれた

…さぁ、タンジェを出てからもやるべきことはたくさんある
「モロッコでキャラバン旅がしたい」というおれの望みは動物たちの協力によって叶えられた
ならば今度はおれが動物たちを幸せにしてやる番だ

まだまだ終われないんだ!

533: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/12(日)21:52:35 ID:e2K
そして次の日

さて、動物たちとお別れしないといけない

そして、モカが一番幸せに暮らせるのはどんな環境かを考えた結果、タンジェに来る前に通った半野生のロバがいる峠に放してやることにした

理由はたくさんあるんだけど、そのうちのいくつかを挙げようと思う
まず、半野生のロバ達がいたことからも分かるようにこの辺りはロバの供給過多であり、放したあとに悪い人間がモカを捕まえて苦しい荷役を強いるようなことが起こるとは考えにくい
そしてこの辺りは多雨地域であるため多種多様な植物が育っているから、モカは豊かな食生活を送ることが出来るはずだ
さらに、万が一誰かに飼われてしまった場合でも、この辺りの地域で飼われているロバをつなぐロープは他の地域のロープの倍以上の長さなので、モロッコの他の地域と比べるとかなり自由に過ごせるはずだ
理由はおそらくだけど多雨地域ゆえの植物の豊富さにあると思う
他の地域だと自生している植物だけではロープに繋がれたロバは生きていけない為餌を用意してやらねばならないけど、この地域なら長いロープを使えばほとんど水や餌をやらなくてもいい為、長いロープが使われているんじゃないだろうか

まとめるとこの地域はモカにとって、友達がいて、食生活も充実していて、捕まり重労働させられるリスクもほぼない
そんな素敵な場所のはずだ

そんなわけでおれは以前半野良ロバを見た峠から3kmほど離れた地点まで引き返し、そこにあった村で野宿することにした

そこではブティックの店主であるムハンマドという男がとてもよくしてくれた
食事から野宿場所まで必要なものは全て確保してくれた
冷蔵庫を開け、「好きなものを持っていけ!」と言われたがさすがに断った
それ商品www

ムハンマドさんはフェズ郊外のベルカーニ村の隣の村出身だそうだ
やはりベルカーニ村の辺りにはあったかい人がいっぱいいるようだ

野宿の為にちょうどよさそうな場所がたまたまごみ集積場の前だったこともあり、ボロボロになっていた荷車はムハンマドさんが引き取り処理をしてくれることになった

そして夜、ブティックとなりの発泡スチロール工場のハムディという男が工場のシャワーを貸してくれてスパゲティのような料理も振る舞ってくれた
このハムディとは気があい、久しぶりに会った旧友のように楽しく食事をすることが出来た

食事の後、荷車の隣に絨毯を敷いて寝転がり、星空を眺めながら物思いにふける

さぁ、明日はいよいよモカとのお別れだ…

534: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/13(月)21:59:15 ID:jLO
次の日の朝、ムハンマドさんのブティックで朝食をいただいてから、モカと峠に向かう
これまでモカと歩いてきた道のりを思い出しながら、一歩一歩歩いていく

そして、峠に到着

モカ、ありがとう、さよならだ
幸せになってくれ
最後にモカと自撮り
no title


…お前顔でかいからムズいんだよwww

ばいばい、モカ
ほんとうにありがとう
no title


…そしてその後、一旦ごみ集積場の前に戻り、今度はバスのチケットを取りにタンジェに向かう

向かう先は森の街、アズロウだ
もちろんブラック、カプチーノ、プレッソ、ウィンナも一緒に連れて行く

本当はウィンナはタンジェで放してやる予定だったんだけど、タンジェで盗まれた時に足を怪我してしまったため、しばらく栄養をたっぷり与えて療養させようと考え連れて行くことにした

しかし、バスのチケット売り場のおっさんによると長距離バスにおいて動物は全面的に禁止らしく、さらにもちろんアズロウまではタクシーで行けるわけもなく八方塞がりになってしまった

動物たち連れてアズロウまでヒッチハイクか…wとか考えながらムハンマドさんのブティックへ戻る方向に歩きつづけ、ふと顔を見上げると鉄道駅を発見

電車!その手があった!!
途上国に電車なんて基本ないから盲点だった

さっそくチケット売り場の係員と交渉
事情を話し、頼み込むこと20分
渋々ではあるが、犬分のチケット代を払うならフェズまでなら乗ってもいいとのことだった

フェズからアズロウまでは70kmほどしかない為、最悪乗り合いタクシーなどを貸し切れば簡単に行くことができるはずだ

ムハンマドさんに事後報告とお礼をまだ言っていなかったため出発は明日にして、電車のチケットを購入し荷車のところへ戻る

そして帰ってからムハンマドさんに出発することやお礼を告げ、その日も絨毯に寝転がって星空を眺めながら眠くなるのを待つ

寝るまでの間に、この日はかなり大きな流れ星を見ることができた
あれはラテで、キャラバン旅が終わったから駆けつけてくれたんだとかいう適当な思い込みで心が満たされ、就寝
no title

536: 別スレ8 2017/03/15(水)01:59:38 ID:eaW
さよならモカ、ご苦労様。(*´ー`*)
楽しい余生が送れますように。
動物達とのだんだんのお別れ…。判っていても
寂しいものですね。ラテも見てるかな。

538: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/15(水)23:12:52 ID:DGr
>>536
ありがとう!
次はブラック、カプチーノとお別れだ
旅や冒険において出会いと別れは切り離せないものだからどちらも笑顔で迎えたいな

537: 名無しさん@おーぷん 2017/03/15(水)15:02:14 ID:tk9
モカとお別れか

538: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/15(水)23:12:52 ID:DGr
>>537
モカと過ごした日々は期間にすると短いはずなんだけど、ずいぶん長く一緒に旅してたように感じるなぁ

つづき
さて、次の日
動物たちを電車で運ぶため段ボールで一時的な家を作り、いざ出発!!

電車内ではこんな感じw
no title


no title

プレッソ、出てくんなwww

結局その後プレッソは窮屈そうだったので段ボールから出してやり、タンジェから5時間ほどかけてフェズに到着
歩いて何日もかかった道のりだけど、電車だと一瞬だw

さて、今の目的地はアズロウなんだけど、正直な話アズロウにはブラックとカプチーノだけ連れていければいいので、まずはプレッソとウィンナをしばらく預かってくれそうな人のいる、なつかしさ満点の村、ベルカーニ村へ向かうことにした

乗り合いタクシーでは乗客はおれのほかに5人ほどいたんだけど、なんとその全員がおれのことを知っていた
アラビア語のネット記事にもおれのことが書いてあるものがいくつかあったのでモロッコではかなり有名になったようだ

そして懐かしい村に到着
村の少年がいち早く気づき、おれの名前を…


少年「プレッソ!!!」

ちがうwww

539: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/15(水)23:26:17 ID:DGr
おれ「久しぶりだw帰ってきたぜ!えぇと、Goだ」
少年「あぁ、久しぶり!分かってるよw
…アジーズはあっちだよw」

アジーズ

おれがベルカーニ村に滞在していた時、散々世話になった八百屋のおじさんであり、大切な友達だ
行先に関して自分で舵をきったとはいえ、また会えるなんてほんとに嬉しい

アジーズ「ムシューGo!!」

おれ「ムシューアジーズ!!元気してたか?」

アジーズ「あぁ、神様のおかげでな!」

おれ「神様のおかげだな!おかげさまでおれも無事タンジェまでたどり着けたよ!」

アジーズ「そうかそうか、よかったじゃないか!
またベルカーニに戻ってきてくれるなんて最高だ!

…これがあのプレッソか?
めちゃくちゃでかくなったなぁ…(ベルカーニ村に来たときプレッソは生後1ヶ月だったけど、今はそれから1ヶ月半ほど経過していた)
それでGo、これからはどうするんだ?」

おれ「プレッソもまだ幼いしウィンナも怪我してるから、これからしばらくモロッコで暮らすことにした!
とりあえず明日にわとり達を連れてアズロウに用事があるから、明日プレッソとウィンナを預かってほしいんだけど、大丈夫?」

アジーズ「もちろん大丈夫だ!今晩はまたおれの八百屋の隣で寝るといい」

そんなわけでその日の夜はベルカーニ村の懐かしい面々と再会できた喜びを分かち合い、次の日、ブラック、カプチーノを連れてアズロウへ!!

歩いてきた道のりを車で移動することで、自分が点の旅じゃなく線の旅をしていたんだっていう不思議な感覚を覚えることが出来た

そしてアズロウへ到着

おれが向かう先はもちろん…

ラブハー「久しぶりね、Go!!」

542: 別スレ8 2017/03/16(木)14:12:44 ID:SvF
おお…懐かしい人達が次々と。久しぶりの
プレッソ、見違えましたね!大きくなったなあ。
モロッコでの滞在、どうなりますか?

543: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/16(木)23:24:24 ID:YAy
>>542
プレッソはこっからメキメキ成長するんだぜwww

つづき

ラブハーが登場したのはこのスレでは5ヶ月以上前だからおまえら的には「ラブハー?誰?」って感じだろうけどwww

ラブハーは、おれがアズロウの森滞在中に水や夜間寝る為の小屋を提供してくれた女性で、アズロウの森総責任者の娘だ

実は今日、おれはブラックとカプチーノをラブハーに託したくてアズロウまでやってきた
タンジェに着くまでの間、ブラック、カプチーノをどうするかについてはかなり悩んだ
始めは安全そうなところに放せばいいかと思っていたんだけど、夜中に獰猛な野犬が出てこないとも限らないし、何より人間がにわとり達を見つけてしまえば飼育し始め、卵が産めなくなった時点で殺して肉を食べてしまうだろう

その点、ラブハーににわとり達を預けるのは最良の選択に感じられた

544: 別スレ8 2017/03/17(金)03:29:28 ID:lrv
スレ主さんが小さな商売をしていたアズロウの
森。そこがブラックとカプチーノの新たな
生活の拠点となるんですね! 旅のごちそう、
卵かけご飯は忘れられない味でしたね! 2羽の
幸せを祈ります。プレッソの成長も楽しみ!

546: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/18(土)00:35:42 ID:FDW
>>544
卵かけご飯!!
イミルシルの湖で夜食べたブラックの卵かけご飯は忘れられないなぁ…!

ありがとう!
プレッソのその後の姿もうpするぜ!

つづき

さて、残るはプレッソとウィンナだ

ウィンナに関してはどこで放してもそう変わらないだろうからいいとして、問題はプレッソだ

実はおれは、最終的にプレッソをベルカーニ村の野良犬にしてやろうと考えていた
フェズ郊外というだけあってあの辺りには食べ物がたくさんあり、小型犬から大型犬まで野良犬がたくさん暮らしているからプレッソとしても楽しいんじゃないかと考えたからだ

その為にもまず、野良犬として生きていけるよう、ベルカーニ村でプレッソを3ヶ月ほど訓練するべきだとおれは考えていた

そんなわけでアズロウからベルカーニ村に戻った俺は早速アパート探しをし始めた

ベルカーニ村は友達がたくさんいる村だったから皆「おれの家に住みなよ」と声をかけてくれたけど、最終的にアジーズに「ルームシェアしないか?」と誘われたのでアジーズと、アジーズの友達と3人でアパートを借りてルームシェアをすることになった

ちなみに家賃は水道光熱費込みで月1万円くらいで、おれが負担したのは4千円だ

おれの部屋は一番広い部屋で、もちろんプレッソ、ウィンナと一緒だ
no title

プレッソちょっとでかくなったw

そして、プレッソが野良犬になっても楽しく過ごせるように特訓する日々が始まった

食事の時おれはプレッソに、「食事が欲しい時は相手から少し離れて行儀よく座っていれば食べ物がもらえる」ということを繰り返し教え込んだ
また、「お手」、「待て」、「よし」、「やめろ」、「こっちへ来い」などの基本的な指示をフランス語で教えた
ペットというより番犬として犬を扱うモロッコではきちんと指示に従う犬は珍しかったらしく、たくさんの人がプレッソを利口な犬だと褒め、可愛がってくれた
また、無教養な人や犬を軽んじている人たちは総じてモロッコ語でプレッソに命令しようとするため、フランス語で調教されたプレッソは全く反応しなかった

さらに、ひもや棒を使った遊びの延長線上で、悪い子供に攻撃されないようにひもや棒の軌道を読んでかわす練習もしたし、散歩の時なんかは食べられるものと食べられないものを見分けられるよう、色々な食べ物に触れさせた

成長期の今のうちにタンパク質を摂り、強靭な肉体になるように卵や肉、牛乳を十分量計算して毎日与え続けた

散歩は1日2~3回、最初は1回45分ほどだったけど、他の犬と触れ合う時間を増やしたかったので少しずつ伸ばしていった

生後1ヶ月でキャラバンに加わったプレッソに圧倒的に足りていなかったのは社交性だと考えていたため、ベルカーニ村内でプレッソのお兄さん的存在になってくれる攻撃的でない犬を探し、餌付けしてプレッソと仲良くしてくれるように取り計らった

それがこいつ、ドリップだ
no title

548: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/18(土)22:54:49 ID:FDW
おまけ
動画アップロードはよくわかんないから見れなかったらごめん

強大な宿敵と死闘を繰り広げるプレッソ
http://q2.upup.be/aavLXCppu8

プレッソとドリップ1
http://q2.upup.be/IZpI589M1G

プレッソとドリップ2
プレッソもそろそろ思春期らしくて腰振る練習してるけど、ドリップはオスだからな?w
http://q2.upup.be/3zWAQUikC5

549: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/18(土)23:30:09 ID:FDW
つづき
そんなこんなで月日は流れていったんだけど、途中からプレッソを是非飼いたいというおっさんが現れ、熱心におれやプレッソに頼みに来るようになった

皆からキングと呼ばれているそのおっさんはアジーズの友達であり、村の駐車場スペースの警備員をしているずんぐりした短髪の男だ
キングと聞いて、いつも宙に浮いてる妖精族のキャラクターをイメージした人もいるだろうけど、見た目に関してはそのおっさん状態の姿と酷似している

正直、おれはプレッソが誰かに飼われることに対して否定的な見方しかしていなかった
動物に対する姿勢に関しては昔出会ったラクダ飼いのサリーマンという男を尊敬しているおれとしては、広い世界を自由に駆け回ることこそ動物が動物らしく生きれている状態だと考えたからだ

ただ、そもそもおれが反対したところでおれの帰国後は野良犬となったプレッソをキングが持ち帰ってしまえばそれで終わりだし、何よりプレッソ自身おれ以外では唯一キングに懐き、言うことを聞いていた
キングに飼われていれば食べ物に困ることもないだろうし、あとは自由に運動できる環境さえあればプレッソはより幸せに暮らせるかもしれない

結局、約2ヶ月に渡るキングの説得におれが折れ、プレッソはキングに飼われることになった
ただし、条件として昼間や深夜に警備員として働いている間などは出来る限りプレッソを外で自由にさせてやること、という約束は多くの人のいる場所でしたため、キングもある程度は守ってくれるだろう

写真はおれの帰国直前のプレッソ
1レスでいきなりでかくなってごめんwww
no title

no title


そしてウィンナ
もともとおれへのプレゼントであったウィンナも、贈り主のアジーズの強い要望により、おれの帰国後1ヶ月ほどアジーズの八百屋で飼われることになった
なんでも伝書鳩のように調教して戻ってくるようにしたいらしい
ウィンナは一応鳩だし頭もいいはずだから不可能ではないだろう
no title

ウィンナはもともとケージで生まれ育っていた売り物だったわけで、自然界で生きていけるかどうか難しい面もあったため、かえってこっちの方が幸せになれるかもしれない

こうして、完全に想定していた通りではないにしろ、コーヒーキャラバンの皆はそれぞれの土地でそれぞれの人生を歩み始めることになった

そしておれは、動物たちとモロッコを横断したという経験や思い出と共に、次の冒険に向けて準備をするために日本に帰ることにした

550: 別スレ8 2017/03/19(日)07:12:47 ID:gXV
プレッソw アッー! 案件ですな。動画だとドリップより
やや小柄ですが、写真だともう肩を並べたますね!
ウィンナは八百屋さんに就職して、キャラバンの仲間の
行く先が決まりましたね。お疲れ様でした。長い冒険も
一区切りですが、今後の活躍も期待します!

552: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/19(日)22:48:30 ID:dW2
>>550
ありがとう!
改善点とか感想とかあれば教えてほしいんだぜ!

551: Parama000 2017/03/19(日)14:09:27 ID:tw@Parama000
まただww
規制はIPを変更したら楽勝だがレスの削除は鬱陶しい。

寧ろラテの動画はないのかな。

552: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/19(日)22:48:30 ID:dW2
>>551
ラテの動画はあんまりないんだよな
出会った時からおとなしい奴だったから


日数や距離のまとめ!

今回のモロッコ横断にかかった日数:74日間

総距離:1059km

内訳
モカと旅した距離:1059km
ラテと旅した距離:470km
ブラック・カプチーノと旅した距離:948km
プレッソと旅した距離:604km
ウィンナと旅した距離:591km


さて、最後におれ自身のことを少しだけ話して今回の話を締めくくろうと思う

現在、観光業の発展や法整備、治安の安定によって海外は多くの点で昔と比べてとても身近なものになっている
20万円ほどあれば世界中どこでもツアーを組んで観光することができるし、日本にいながらガイドを雇う予約を入れたり海外旅行保険に入ってほぼリスクのない状態で渡航したりすることもできる
ただしその一方で、見方を変えればそれは、行ける場所が限定された、すなわち簡単に行けない場所にアクセスするのが昔以上に難しくなったとも言えるとおれは考えている

1970年代や80年代に海外で情熱を燃やしていた冒険家たちの時代とは異なり、現在は観光業の発展による人々の常識の推移、そして法整備によって、昔を生きた彼らと同じように「冒険する」ということがかなり難しい時代になってきているように感じる

そんな今の世の中ではあるものの、冒険という観点において悪いことばかりではなく、
GPS搭載のモバイルデバイスや3Dプリンタ、ドローンなどの進歩、そしてネットの存在によって情報収集や技術習得が容易になったことなどで、むしろ昔では考えられなかったスタイルの冒険が可能だと言うことも出来る

おれはそんな「現代だからこそできる冒険」を探究していきたいと考えていて、時には動物の力を借り、時にはデバイスや機械の力を借り、いつの日か、自分しか見ることのできない景色、人生観を得たいと考えている

その為にはもっと強くなる必要があるし、最終的に主観を磨きたいなら客観は必要不可欠な要素であるからもっとたくさんフィードバックを集めたり人前に出たりする必要があるので、ここでおれの素性を少しだけ明かそうと思う


おれの本名は豪太郎

動物やデバイスの力を借りて、「現代だからこそできる冒険」を探究する駆け出しの冒険家、豪太郎だ!
no title


おしまい

553: 名無しさん@おーぷん 2017/03/19(日)23:46:28 ID:Bhd
面白かったよ
ありがとう

また次の冒険報告待ってる

556: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/20(月)20:47:54 ID:Hps
>>553
ありがとう!!
次は多分8-11月頃だと思う!

554: 別スレ8 2017/03/20(月)00:46:45 ID:16Y
とても楽しかったです!改善点は特に見当たりません。
強いて希望を言うなら、今後は動画もアップして
くれると冒険の報告がさらに楽しくなるかと思います。

楽しいこと辛いこと、様々な冒険のエピソードを
共有させてくれてありがとう( ´ ▽ ` )

命を大事に、次の冒険の話が見られる日を楽しみに
しています! サンキュー豪太郎! 頑張れ冒険家!
俺も頑張るよ!(≧∇≦)

556: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/20(月)20:47:54 ID:Hps
>>554
ありがとう!!
次は動画とかもあげるようにするよ!
一緒に頑張ろうぜ!

555: Parama000 2017/03/20(月)05:27:40 ID:tw@Parama000
一日約14kmか。
意外とラテとは短いな。

昔と比較して旅行し易くなった。
世界が均一化して面白くなくなった。
雑魚が増えて詰まらなくなった。

乙。
次の冒険のURLここに宜しく。

556: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/20(月)20:47:54 ID:Hps
>>555
滞在してる期間も含むから移動してる日だけ見ると一日平均28kmぐらいだったと思う
次は8-11月頃になると思うけど、URLは貼りに来るようにする!

557: 名無しさん@おーぷん 2017/03/22(水)10:51:46 ID:KYC
夏ごろ日本でこのスレのまとめが話題になってから見てた。
長旅おつかれさん。キャラバンの無事解散おめでとう。
GO氏の準備の周到さは見ていて安心できた。
何の準備もないままの出発は冒険じゃない。無謀だ。

自分がモロッコを訪れるとしても、観光地ではない田舎には行けないだろう。
だからそういうところを見せてくれたことにはとても感謝している。

GO氏のキャラバンはやっぱり冒険であって生活じゃないんだなというのが最後まで読んでの感想だ。
もちろんそれが悪いというわけじゃない。
生活がかかっていない、帰るところがある日本人の一時的な非日常だから楽しく見てられたんだ。
生活に直結している本物の行商人だったら、或いは期間の長い数年単位の冒険なら
もっと深刻で見てられなかったかもしれない。

モロッコとの価値観の違いにも驚かされた。
動物を可愛がるというのは生活に余裕のある人の楽しみで
さほど裕福ではない人にとっては単なる財産、道具なんだ。
驚きはするが責めることは出来ない。文化の違いってやつだ。
日本でも数十年前までは犬猫に対してモロッコ人と変わらない扱いをしていたんだが
今では飼う以上は雑な扱いはしないことになっている。
モロッコでもこれから変わっていくのだろうか。

558: 1◆jHsnWuH7MU 2017/03/23(木)22:51:07 ID:LwX
>>557
長文での具体的なフィードバックをありがとう!!
そうだよな、このスレたてたの去年の夏だよな…w

そう、あくまでおれの冒険は「憧れ」でしかなくて、現地の人たちと完全に同じ視点で生活を営むことはできない

遊牧民、森の狩猟民族、行商人、キャラバン、草原の民、物乞い、海賊、宇宙飛行士、氷原で暮らす民族、砂漠の民

これらはおれが特に憧れている存在だけど、すべてが生まれや育ちに左右されるもので、なりたくてなれるものじゃないと思う
でも、手を伸ばすことはできるし、掴めなくても近づいてその存在を肌で感じることは出来る
そうやってたくさんの世界と自分を重ね合わせていくことで、おれが欲している人生観を育むのに必要なかけらが集まってくるだろう、というのが今のおれの考えだ

この先、極地で数年単位、数万キロ単位の冒険もするかもしれないけど、その頃には今とは桁違いに強くなっていて、周りが安心してみていられるくらいの冒険家になってみせる!!


動物に関しては、そうだな、確かにほとんどのモロッコ人はモノ扱いだった



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コメント

1: 名も無きあずにゃん 2017年04月03日 20:36 ID:SfuB7p.20
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