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【SS】コテハン学園 リメイク

1: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)12:00:13 ID:DSq
GM「友達いねぇ……」

入学日早々、俺は校庭で糞を漏らした。
式が始まるまで数分もなかったので、臭いズボンを穿いたまま、出席することになってしまった。もちろん、友達ができるはずもない。

GM「俺無名すぎワロタwww」

俺は自分の失態を棚に上げ、知人ができないのは糞漏らしのせいでなく、単に自分が無名だからと思い込むことにした。

GM「まぁなんでもいい……とりあえず彼女をつくるか……」

トイレに行こう。
早くズボンを洗ってしまおう。
全てはそこからだ。
なに、万事うまくゆくさ。



2: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)12:02:32 ID:DSq
GM「まぁあれだろ…彼女なんてすぐできるってばよ…」

俺がトボトボ廊下を歩いていると、下に続く階段でケツを押さえて呻く少年がいた。
まさか、痔なのかしら?
声をかけようと近づくと、少年はツンツンと逆立った金髪を揺らして囁くように呟いた。

虎「やれやれ…うんこもれそう」

GM「……」

虎「あ!そこのお前!トイレどこにあるか知らないか!?」

GM「いや……分からん。俺もこの学校にきたばっかだし」

虎「ふむふむ……ウンコしてえな」

3: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)12:13:17 ID:DSq
金髪の少年は顔をしかめて、すっくと立ち上がった。ぎこちない表情と動きで俺を振り仰ぐ。その口元に笑みがこぼれる。

虎「あー屁が出そう」

ブチィ! ぷすぅ~~~~

GM「てめぇ……! こんな所でまさか、マジで糞を漏らしやがったのか!」

虎「漏らしてないよ……オレ様が漏らしたのは屁だけ……屁だけなんだ……」

俺は少年の腕を掴むと、ズボンをずり下げてケツの状態を点検した。ウム、間違いない。ペースト状のチョコを塗りたくったかのように、ケツが茶色く汚れている。そして匂いも……。

GM「……ッ!くっせ!! てめぇ漏らしてんじゃねぇか!! ブッ殺すぞ!!」

虎「も! もらしてないって!」

GM「臭いが激しすぎるわ!」

4: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)12:21:46 ID:DSq
少年は首を垂れて、ポロポロと大粒の涙を流した。
胸につけたネームプレートには『虎』とある。
見た目と名前が強そうなだけに、すぐ泣き出す様は意外というか、見ているこっちが恥ずかしい。

虎「ううっ……」

GM「なんだよこいつ……すぐ泣いてんじゃねーよ」

虎「糞を漏らしてる奴に……糞漏らし呼ばわりなんてされたかねぇ……! オレは、オレ様は! 鮮烈な高校デビューを果たすつもりだったんだァ! 彼女もできて、エロいことも一杯して、エロいこと……エロ……エロ……うわあああああ!!!!!」

GM「じゃあな、ビチ糞野郎」

糞漏らしという言葉に、俺は自分の目的を思い出した。
そうだ、人のことなど言えない。
自分も糞を漏らしているのだから。

虎「ギイッ! ギヒイ! アグエアアアアアアア!!!」

GM「クソッ! こんな奴に青春の1ページを割くなんてな!」

俺の青春にビチ糞野郎はいらねぇんだよ。
必要なのは猫耳少女。
ただそれだけ、それだけなんだ。

6: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)12:27:16 ID:DSq
GM「……ああクソ、トイレはどこだってんだ」

拓也「オイ、お前新参ゴン?」

GM「……ああ?」

なんか変なやつに絡まれた。
ツルリと禿げあがった頭に、蝶を模したサングラス。
豹柄のスーツを着て、ヴィトンのバックを持っている。
こいつ、本当に高校生か?
もしかしたら、先輩なのかもしれない。

GM「いや……すいません。急いでるんで」

足早に立ち去ろうとした俺の首を掴み、引き戻す。
片腕だけで……なんて膂力なんだ!

拓也「待てゴン!拓也軍団に入団するゴンヾ(@⌒ー⌒@)ノ」

GM「軍団ですって?」

拓也「拓也の親衛隊みたいなモンでゴンな。みんなで戦争するゴンヾ(@⌒ー⌒@)ノ」

GM「興味ねぇ」

拓也「ンゴおおおお!!お前死刑ゴン!新参は重鎮にあいさつくらいしろゴン!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ」

7: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)12:36:05 ID:DSq
唾を飛ばしながら、俺の無礼を責めてくる。臭いし汚い。
仕方ねぇ、先輩だと思うし頭を下げといてやっか。

GM「あー……拓也さん新参の癖に調子乗ってすいませんでしたぁー」

拓也「もっとへりくだれゴン! 靴を舐めろゴン! お前の舌を踏んづけてやるゴン!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ」

GM「……チッ。拓也様、あたしゃが悪ゥござんした。その寛大な御心を以てあたしゃの無礼をお赦し下さい」

拓也「ンゴ!それでいいゴン!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ」

GM「……下衆が」

拓也「じゃあまた会おうゴン!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ」

GM「うぃー……」

コテハン学園にはこんな奴もいるのか。
知能は低いが、権力だけは一丁前にある。
気をつけなきゃな。食うか食われるか。
もうスクールカーストが始まってんのかよ……。

8: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)13:01:36 ID:DSq
~トイレ~

シャーッ

GM「クソッ! ダメだ、クソが固まって水洗いしても全然落ちねえ! クソが!」

匂いが無くなればまだマシなのだが、石鹸でこすってもこすっても意味がない。虎と拓也に気を取られ、ウンコが乾燥しているのにまったく気がつかなかった。最悪だ。

???「……誰かいるの?」

GM「……女子?」

ここは男子トイレのはずだ。女子などいるわけがない。そう振り向いた視線の先には、スカートを下ろした可愛らしい女が一人。ネームプレートを確認。『ポンコツ針金おかわりだ』とある。まさか、本当に……!?

ポンコツ「変態だァアアア!!」

GM「ギャァアアアアース!!」

俺はパンツを脱ぎ捨て、女子トイレから走り出した。階段を駆け上り、教室の扉を開ける。女子の悲鳴。担任の怒号。遅刻した上にチンポまで晒した俺は、スクールカースト最底辺から学生生活を始めることとなった。


9: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)13:17:13 ID:DSq
俺を殴りつけた担任・中原が指示棒を手に号令をかける。

中原「んじゃ、授業始めるぞー」

学級委員の女子が立ち上がり、ボソボソとした声をあげた。

東の吸血鬼「起立……礼……」

長い前髪で目元が隠れている。
背がホビット並みに低いし、乳もない。
なんだこいつ、マジで女子かよ笑えるわ。

「「「「「おねがいします」」」」」

中原は白目を剥いて心地よさげに頷いた。

中原「うむ……うむうむ……先生やってる、俺……」

GM「キメェ先公だな。俺もつくづく運がない」

相反インキュ「よう、席となりだな! オイラ、相反するインキュベーターってんだ! 相反インキュと呼んでくれッス!」

前歯が一本欠けているバカそうな面の男が、いきなり大声で挨拶してきた。正直、そのノリにはついてゆけない。お願いだから、朝礼の時くらいは黙ってくれ。しかし、挨拶は一応返しておく。

GM「お……おう。よろしくな。俺はGAME MASTER。GMって呼んでくれ……」

相反インキュ「ガメマステル!! ガメマステル!! お前はどっから来たんだ! オイラは岡山から引っ越してきたんだ!!」

中原「そこうるさい」

担任の指示棒から微電流が流れ、生徒の脳を僅かに焼く。
これで行儀の悪い子供も素直になる、というわけだ。

相反インキュ「すいません」

GM「……」

10: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)13:31:10 ID:DSq
~休み時間~

窓際の席で、ウンウンとひたすら呻く生徒がいる。
ツンツンと尖った金髪から見て、きっと虎だろう。
クソの匂いもハッキリするし、周囲から避けられているのもそのためだ。彼はボールペンで指を突き刺しまくっていた。

虎「やれやれ……なんて日だ。オレ様は漏らしてなんかない……凄く臭いオナラしただけなのに……いや、オナラもしてないんだ。あれはオナラに似た口笛だから……実質的には放屁みたいな口笛を吹いただけなんだ、やれやれ……やれやれ……」

GM「オイ」

虎「お前……! 笑いに来たか……」

相反インキュ「ひゃー! くっさいスねー! 麝香っつーんスかァ~いや麝香の匂い嗅いだことないんスけどォ~。奈良県の東大寺付近に行けば嗅げる匂いッスよね~」

虎「そ、そうだ! 俺は昨日、奈良から帰ってきたんだ! 鹿のウンコが服にこびり付いてたんだろう。だから、ウンコの匂いがするんだ! 俺は脱糞なんかしてない! してないんだよぉ!」

GM「……そうか、わかった」

虎「やれやれ………わかればいいんだよ」

それにしても、やれやれうるせえなコイツ。
言葉に合わせていちいち肩も竦めてるし、はたから見てるとなかなか気持ちが悪い。

虎「あっでも」

GM「?」

虎は跳躍すると、俺の顎を蹴り上げた。

虎「オオラァ!!!」バキッ

GM「グフウゥっ!? なにすんだ!」

虎「なんでもないよ。ただムカついただけ。お前、どうせ俺のこと糞漏らしって噂して回ったんだろ。そのお返しさ」

GM「してねぇよ、被害妄想もいい加減にしろ……!」

相反インキュ「そうッスよ! 言ったのはオイラッスから!」

虎「ウグ……お前ら……お前ら……まとめて全員……!」

???「待ちなさい」

11: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)13:45:29 ID:DSq
東の吸血鬼「関係の無い生徒に手を出すのはやめなさい」

朝礼の挨拶をした根暗女子と、その後ろにデカいターバンを巻いた髭面の男子が立っていた。男子のネームプレートは流浪のインキュベーター、またの名をスレイマン。トルコ人らしい。

虎「やれやれ……やれやれ……。乳なし根暗女が何の用だよ……。止める気ならお前も殺してやる」

東の吸血鬼は前髪を掻き上げピンで留めると、大きく息を吸い込んだ。そしてカッと目を見開き……。

東の吸血鬼「おい虎!! てめえアタシの口癖パクッてんじゃねえぞ!!!!」

GM「ヒッ!? って俺がビビってどうする!」

流浪のインキュベーター「姉御の仰る通りだ、俺のアニメ股間も虎はパクり野郎だと言っている」

虎「パクりじゃねえよ!! オレ様は呆れてるだけだし! ふむふむがデフォルトだし! いいぜ、試してみるかい? ただし、オレ様が正かったら、お前ら全員、首を差し出しな」

東の吸血鬼「いいわ、受けてやろうじゃない」

流浪のインキュベーター「ひっ!せ、戦術的撤退だ!!」

虎「相変わらずじゃないが、初めて会ったばかりだがスレイマンは雑魚だな~貴様は逃げないのか? 吸血鬼のババア」

東の吸血鬼「当たり前だ。テメェを倒して、家庭科室のミシンで口を縫い付けてやる」

虎「やれやれ……やってみろや雌犬がァ!!!」

ドガスカボキグチャ

GM「やれやれ……」

逃げるが勝ちだ、面倒ごとには巻き込まれたくない。

12: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)15:59:39 ID:DSq
中原「二時間目の授業は美術だからなー。遅れんなよー」

すれ違いざまに、中原から指示棒のキツい一発をもらった。
廊下は走るものではない、歩くものだという。
そんなこと知るか、コテハンのいざこざに巻き込まれたくないから、教室から逃げ出そうって時に。

銀「拓也ァ~大好きなのじゃァ~」

趣味が悪い!

リッカロッカ「私は北海道出身でつ! 顔晒します!」

キモい!

ざくろちゃ「乳……見たいか?」

ここの学校にまともな女子はいないのか!


13: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)16:12:17 ID:DSq
そんなこんなでおーぷんVIP立コテハン高校の最初の授業が始まった。講師はレッドレンジャー。シュルレアリスムの画家として若い頃名を馳せたらしいが、ぶっちゃけどうでもいい。

レッドレンジャー「石灰石を配るから、彫刻刀を使って好きなように彫ってみろ。ま、テストみたいなモンだ。お前らの美術のセンスを見て、授業のレベルを決める」

GM「は!? マジかよ、彫刻刀忘れたんだが!」

虎「やれやれ、クラスLINEに入ってないから事前情報を受け取れないんだ。大人しくクソでもぶちまけとけ」

歯を食い縛る俺に、隣のお調子者が話しかけてくる。

相反インキュ「なあなあ! お前ガンダム好き!? オイラさぁ、ガンダム彫ろうと思ってんやけど!!!」

GM「え!? ガンダム!? あ、俺は、いやー」

相反インキュ「なあなあ!! ファーストガンダムとオルフェンズどっちがいいと思う!? オイラはやっぱり」

レッドレンジャー「静かにしろ、殺すぞ」

ビビビビビビ

相反インキュ「はい……」

馬鹿だけどコイツなら仲良くなれるかも知れない。

船乗り「ふんふーーん」

目の前に座る色白の優男が、彫刻刀を動かしている。
ネームプレートには船に乗れなかった船乗り。
どんな名前だ。

虎「お!船乗りは何彫ってんの?」

船乗り「……ガンダムだよ」

GM「お前もかよ」

ちなみに俺はリンゴを彫ろうとして人差し指を切った。

14: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)16:22:16 ID:DSq
相反インキュ「ああ、それと竜には気を付けろよ」

人差し指に包帯を巻きつけている間、相反インキュがガンダムの彫刻を上から下から眺めつつ言った。

GM「竜?」

相反インキュ「三年の先輩さ。とは言ってもとっくに30越えてるオッサンなんだけどさ」

GM「30って……留年何回してんだよ」

相反インキュ「アイツは頭が良くて喧嘩も強い。本来なら卒業していてもおかしくない。でも、さとる校長がそれを許さなかったらしいんだ。アイツはクリスチャンの皮をかぶったイスラム国の手先だからって」

GM「なんじゃそりゃ……アホらし」

相反インキュ「現に竜のやつ、2年前に在日ボコ・ハラムと手を組んで秋葉原を爆破するって犯行声明を出してるんだ。この学校もいつ狙われるか分からない。オイラ、怖くて眠れないよ」

虎「やれやれ……あ、ちなみに俺とは何も関係ないからな! 竜? そんなん知らないからな! 知らんぞ! ふむふむ!」

GM「てめぇにゃ聞いてねーよ、作業に集中しろカス」

船乗り「フフッ面白いね……キミ達」

15: (´ω`スレイマン)■忍法帖【Lv=39,エリミネーター,dn5】 2017/05/02(火)16:25:55 ID:cgq
流浪、八百屋、スレイマン

この三者の内最低一人以上は出演させるように

16: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)16:26:21 ID:DSq
>>15
同一人物やんけ

17: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)16:38:53 ID:DSq
流浪インキュ「フハハハハハ!」

調子の外れた甲高い声が美術室に響き渡る。
向こうのテーブルでターバンをつけた男が小躍りしている。
流浪のインキュベーターだ。

流浪インキュ「ワハハハハ!! エクセレント!! 見なサーイ! まさに芸術!俺のアニメ股間がビンビンデース!!」

そそり立つ男根を振り回しながら、両手を広げてぐるぐる回転する流浪のインキュベーター。まるでトルコの神秘主義教団が披露する旋回舞踊のように。

GM「う、うわあ……きちがいだ」

相反インキュ「あー! アイツね、ちょっとヤバいだろ?」

GM「ちょっとどころじゃねぇ! レドレンは何をしてんだ! あいつこそ真っ先に止めるべきだろうが」

レッドレンジャー「そこ、うるさいぞ」

ビビビビビビ

GM「ぐわあああ! 脳が焼けるうううう!!」

相反インキュ「いやさ~実はアイツ、ああ見えてオイラの従兄弟なんだよ」

GM「と、とてもそうは見えないぞ……お前は東南アジアっぽい顔つきだが、流浪インキュは西洋人みたいな顔じゃないか」

相反インキュ「やっぱ驚くよな~。流浪インキュの母ちゃん、イランの石油王の娘だからさ。やっぱ金持ってんのよ。だから、先生も強くは当たれない」

GM「そうだったんだ……」

虎「やれやれ……言われなくてもわかると思うけどアイツは無視でOKだからな。触らぬ神にチンコなし。奴のアニメ股間は神の領域に達している。関われば命の保証はない」

GM「なんだお前」

18: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)16:50:12 ID:DSq
GM「さーてと、そろそろ授業が終わるし一回手を洗いに行こうかな」

白い石ころを机に置いたまま、俺は立ち上がって美術室の扉を開いた。水道へ行くには、外へ出なくてはならない。不便で仕方ないのだが、入学した以上我慢するしかないのだ。

虎「待てよ、俺も行く。喉が渇いて苦しいんだ」

GM「唾でも飲んどきゃいいだろうが」

虎「うるさい、ウンコ投げるぞ」

低レベルな会話をしながら、水道の辺りに辿り着くと、すでに先客がいた模様。眼鏡をかけたマッシュルームカットの少年。いわゆるガリ勉だ。ガリ勉のせいで身体もガリガリ、性根もガリガリ、歪んだ負のオーラが全身からダダ漏れである。

ガリ勉「おい、虎ァ……! お前、ウザいから殴らせろよ……」

ガリ勉は拳にメリケンサック代わりに剣山を装着していた。アレで殴られたら痛い! 跡も残るだろう。良いことナシだ。

虎「ん? 誰かと思えば……」

虎「小便おもらし君じゃあないか! ワハハハハ! こいつぁ奇遇! あっ違う奇遇じゃないけど何だろうねー腐れ縁っつーかねーやれやれだねー」

クソと小便のお漏らし君が今、相見える。

19: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)17:01:16 ID:DSq
GM「虎、こいつ誰だよ。お前の知り合いか?」

目立ちたがり屋「俺の名は目立ちたがり屋! 中学の頃、虎の家で小便を漏らしたことがある」

GM「なんだ、ダメな奴か」

目立ちたがり屋「違う! 全てはこの、剣山みてーな金髪野郎が悪いんだ! 虎は俺を家に招待すると、ありったけのコーラを飲ませてきた。で、俺が小便に行きたいと言い出した時、こいつはどうしたと思う? ええ?」

GM「さぁな、知らんわ」

目立ちたがり屋「俺の両足首を縛りあげて、宙吊りにしたんだよ! ゲップは出るやら漏れた小便が口に入るやら、散々な目に遭ったぜ!」

虎「いやいや君ィ、それは言葉の綾というものでな」

目立ちたがり屋「さらに! 虎は俺が苦しむ様を写メッてクラスの連絡用LINEに貼り付けやがったんだ! おかげで俺は中学の間ずっと、お漏らし君と呼ばれてきたんだ!」

20: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)17:11:08 ID:DSq
虎「下らぬ妄執に取り憑かれたか……だが俺は忙しい、今君に構ってる暇はないのだよ。分かるね、お漏らし君?」

目立ちたがり屋「その呼び方をするなああああああああああああ!!!! コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスゥアアアアアアアアア!!!!!!」

目立ちたがり屋の拳が虎の顔面を打ち抜こうとした刹那、彼の視界はぐるんと回転した。ポキリ、と頚椎の折れる音がする。断末魔を挙げる間もなく、彼の意識は闇へ葬り去られた。

レッドレンジャー「うるせえぞ! ちょっとあっち(地獄)に逝ってろ!! 授業の邪魔だ!!」

目立ちたがり屋「」

殺っちまった……。
俺はカタカタと小鹿のように震えていた。
教師が生徒を殺すなんて、そんなことあり得るのか。
おかしい、この学校はどこかおかしい。

21: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)18:51:01 ID:DSq
コテハン学園には四階……屋上にカフェテリアがある。晴れている日は暖かい陽光を浴びながら、青い山々を眺めて昼食を食べることができる。雨の日は言うまでもない。
さて、問題は誰と行くか。一人では行けない。コテハン学園でボッチなど穢多・非人の類と呼んで差し支えないからだ。
固定ハンドルネームをつけておいて群れないコテは、コテに非ず。名無しと同じだから死んでしまえということである。
ご存知だと思うが、俺は登校初日、大勢の前で糞を漏らした。およそ普通のコテなら近寄ろうと考えない。ここはやはり……。

GM「あ、相反!」

相反インキュ「どしたー? フルブでオイラに挑みに来たのー?」

GM「フル……? いや、そうじゃなくて。い、いい一緒に飯でもどうかな? なんて……ハハハ」

相反インキュ「なんだ、別にいいぜー。虎や船乗りも一緒だけど大丈夫だろ? あとガメマステル緊張し過ぎだっつーの」

GM「お、おう!」

よ、良かった……!
一緒に飯食う友達ができた……!!
あとは、鼻筋が通っていて目がデカくて胸もケツもデカくて色白で唇が厚ぼったくて優しい女子が結婚を前提に付き合ってくれれば、俺の人生も潤うってもんだぜ!

22: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)19:04:03 ID:DSq
ーカフェテリアー

ガヤガヤガヤガヤ
流石に12時ときたら人が多いな。昼休みは11時から13時までだから、11時台に来ていればもう少し空いていたかもしれない。
溜息を吐きつつ、五角形のプレートを手に取る。後ろに続くは相反インキュ、虎、船乗りだ。なんだかんだ、コイツらとは仲が良い。いや、俺が勝手に仲が良いと勘違いしてるだけかもしれないが。俺はプレートに、コールスローサラダを乗せた。

???「へぇ~。そのコールスローサラダ、イイね」

GM「はあ?」

くぐもった声に顔を向けると、かぼちゃ頭の男がまじまじと俺のプレートを覗き込んでいた。頭蓋骨がかぼちゃみたいとか、そんな話ではない。マジで首から上がかぼちゃなのだ。
俺はプレートを放り出して尻餅をついた。その拍子に、ちょっぴり小便を漏らしてしまった。一日で大と小をコンプするなんて、GAME MASTER史上最悪の日だ。

GM「ばッ……化け物! 顔が! かかかかか顔がああああ!」

かぼちゃ「フライ・ド・かぼちゃ参上! 俺の顔! 食べてもいいぞ!」

GM「ざけんなあああああ!!!」

かぼちゃ「ゴメンゴメン! いや、これかぶり物だよ? なんかアンパンマンみたいっしょ? 可愛いよねアハハ」スポッ

かぶり物の下には、金髪碧眼の美少女がいた。
しかし、頭に血の登った俺には通用しない。
パンツを下ろし小便と大便を撒き散らしながら叫んだ。

GM「消え失せろ!!!」

かぼちゃ「お、怒らんといて……」

23: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)19:17:50 ID:DSq
相反インキュ「お前って意外とバカだな。あれは三年のフライ・ド・かぼちゃ先輩。去年のミス・コテハン大会でトップに輝いた超がつくほどの美人だぞ。ホームページを見れば分かる」

相反インキュはカレーを口に運ぶと、米とルーのついたスプーンを俺に向けてきた。ちなみにかぼちゃは超がつくほど美人であると同時に、超がつくほど貧乳らしい。元彼がそうTwitterで言いふらしたのだという。加えて、すでに数回妊娠しており中絶の経験もあるらしい。キチガイじみている。

船乗り「かぼちゃさんのアソコはユルユルなんですねぇ~。僕のキュウリも入っちゃうかもしれないですね~」

ゆるふわパーマ、天使のような顔をしている癖に船乗りはとんだ性欲の鬼だ。頬を赤く染めて、いやらしいことを話している。

虎「やれやれ……お前らは本当に虚しくならないのか? 高嶺の花を望み、命を落とすクライマーのような……」

GM「ところで、他にカワイイ子とかいるの?」

24: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)19:44:41 ID:DSq
相反インキュ「あー、それならーうーん……見た目だけならやっぱりかぼちゃ先輩が一番だけど」

GM「かぼちゃ先輩はバックヤードが終わってるだろ。中身も含めてだと誰?」

相反インキュ「そうなると……Awn先輩が一番可愛いかな」

GM「アウン? 誰だそいつは?」

相反インキュ「プログラミング部の主将だよ! 知らないの? 男っぽいところもあるけど、あの先輩結構人気あるんだよ!Awn先輩に憧れて、一時期何人もの脳筋生徒がC言語を徹夜で勉強したって伝説があるほどだぜ!!」

GM「そうなんだ……今度会ってみたいな」

相反インキュ「大丈夫! 隣の隣の隣の隣のクラスだからすぐ会えるっしょ!!」

GM「隣の隣の……? おい、バカなくせに回りくどい言い方をするな。ちゃんと教室名で教えろ」

虎「1-B」

GM「それ俺達のクラスじゃねぇか頭イカれてんのか」

25: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)19:58:34 ID:DSq
昼食が終わると、午後は授業がないので放課となった。
初日に美術だけやるのもおかしいが、Fランだし文句は言えぬ。
勉強できる環境があるだけ、感謝しなくては。

エナメルバッグを肩にかけ、校門をくぐろうとしたその時。
一人の小柄な男子生徒が俺に体当たりをかましてきた。

瞬発力「ご、ごめん! てっきり名無しかと思って突き飛ばしちゃったよ! お詫びに名乗るね! 僕は2年の瞬発力! コテを集めて、月海登極軍団を運営しているんだ!」

GM「月極駐車場軍団? 軍団なら入りませんよ。俺は他のコテを崇めたりしたくないんで」

瞬発力「残念だなあ、君達とよくいる虎も団員なのに」

GM「え」

瞬発力「虎君は素晴らしいアタッカーだよ。雷と体術を組み合わせて、数多くの名無しを仕留めている。高校に入って、ますます彼の力は絶大なものとなるだろう」

GM「待て、蚊帳の外なのは俺だけだってのか!?」

瞬発力「それじゃあ気が向いたらいつでも来てくれ!」タッタッ

GM「あっ! おい待て!」

GM「マジかよ虎……」

26: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)21:16:06 ID:DSq
相反インキュ「おーい! ガメマステル! 大丈夫か? さっき誰かに突き飛ばされたみたいだけど」

GM「瞬発力っつー2年の先輩だ。なんか月海登極軍団に入れとか言ってきた」

相反インキュ「そいつぁ入らなくて正解だぜ! 中学の時から瞬発力はどこか頭が逝っちゃってる感じだったし。多分虎が所属してるってのもハッタリだろう。お前を引き込むための」

GM「なるほど……お前、よくそこまで知ってんな」

相反インキュ「ヘヘッ、クラスLINEの力は伊達じゃないってね! 帰りにどっか寄ろうぜ! オイラ、良い焼肉の店を知ってるんだ!」

27: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)21:25:23 ID:DSq
~GM宅~

俺は今日知りあったコテハンをノートに書き出した。

・相反インキュ……いいやつ、しかしバカ
・虎……糞漏らし金髪野郎
・船乗り……おっとりしてるがエロい
・ポンコツ……俺を変態呼ばわりしたブス
・かぼちゃ……ミス・コテハンだが貞操観念に難あり
・中原……クソ教師
・レッドレンジャー……クソ美術教師
・拓也……ハゲグラサン基地外
・東の吸血鬼……二重人格学級委員長女
・流浪インキュ……トルコ人。ターバン巻いてる。アニメ股間
・瞬発力……月極駐車場

28: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)21:42:26 ID:DSq
GM「なんだよこれ……なんなんだよこれ!」

俺は拳を握りしめ、テーブルを叩いた。四角い鉛筆立てが小さく跳ね上がる。とんでもない学園に来てしまった。俺は普通の高校生活を送りたかったのに。
確かに、一日で大便と小便を漏らす高校生が何処にいると言われればそこまでだ。しかし、それでももっと再考の余地というか、学校の環境を改善できたのではないか。

GM「意味わかんねぇ……名前さえ書けば入れる学園の名は伊達じゃねぇってか……相反インキュ風に言うと……」

俺は髪をワシャワシャ?きむしると、窓を開けた。
暖かい春の夜風と、青い月の光が部屋に舞い込んでくる。
幻想的な風景に唾をひっかけ、俺は腹の底から煮え滾る感情を声に乗せて吐き出した。

俺「ざけんなあああああ!!! なぁーにがコテハン学園だぁああ!! こんなガイジ学園、さっさと潰れちまえ畜生がああ!」

東の吸血鬼「うるさいですよ、GAME MASTERさん」

向かいの家の窓が開いて、一人の女子が顔をのぞかせた。
東の吸血鬼。学級委員長である。
学園ではピシッとした制服なのに、家ではピンク色のゆるいパジャマを着ている。ギャップ萌え……も束の間。

東の吸血鬼「あなたの言葉、録音させて頂きました。明日の朝礼で流す予定ですので、お楽しみに」

GM「は!? やめろ、それはマズい! やめてくれ! 俺の居場所が無くなるから、やめてくれ!」

東の吸血鬼「無駄です。震えて眠りなさい」

ぴしゃりと窓は音を立てて閉まった。

29: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)21:53:46 ID:DSq
翌日、俺は船乗りのガンプラ話に付き合わされていた。
まったくついていけないので、『へぇー』と『そうだな』の二つの相槌を使い分け、その場をやり過ごす。

船乗り「やっぱガンプラと言えばハイモックだよなー」

GM「そ、そうだな」

その時、教室の扉が開いて山高帽をかぶった男が乱入してきた。

ハブられ田中「ごん!!」ガラッ

ハブられ田中「みんなオッハヨオオオオオオオオオウ!!!」ポロン

お粗末な人参がそこにはあった。
挨拶代わりにチンポを見せるとは……。
異常な日常の始まりを告げる、一番鶏の役目を無事果たしてくれたようだ。

GM「えッ」

俺が反応する前に、教壇でチェスをやっていたアフロが制服と下着を脱ぎ捨てた。

フメノール「あ! 田中ごん! オーーンwwwwww」

GM「お、おわっああっ……アイツいきなり人前でチンコを……インキュ! インキュ! なんだあれ!」

相反インキュ「あーあれは拓也軍団のフメノールとハブられ田中だな。あいつら昨日学園に入ったばかりなのに、もう全裸に馴染んでるよ。すげーなー」

GM「やっぱり拓也軍団ってキチガイの集まりってことか……」

相反インキュ「ちなみに田中は月海登極団の団員でもある」

GM「なんじゃそりゃ……チンコを晒す一方で、名無しも駆逐してるってわけかい」

相反インキュ「うーん、よく分からんね。アレは闇だよ、コテハン学園の闇。君子危うきに近寄らずだよ」

30: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)22:29:49 ID:DSq
結局、昨夜東の吸血鬼に録音された俺の絶叫は、朝礼では流されなかった。あのチビ女、一体何を考えていやがる。
もしや、弱味を握ったとか?
録音を流されたくなかったら、私と付き合え……とか?
俺とまぐわいたくてたまらないから、録音を取って私の家に貰いに来いと呼び寄せ、家の中で襲いかかる……とか?
いずれにせよ、東の吸血鬼は俺に好意を抱いている。いずれ、俺はアイツとセックスをするだろう。アイツの乳を揉む……東の吸血鬼のアソコに俺のアソコを合体させる……。

相反インキュ「GM、勃起してんぞ」

虎「やれやれ……堂々と朝勃ちを見せつけるなんて、お前もまた只者ではない。流石、入学早々糞を漏らすだけはある」

船乗り「キミもボクと同類なんだね……! 嬉しいよ……!」

クラスメートの追撃を避けようと走りだした時、正面から駆けてきた東の吸血鬼と激突してしまった。

東の吸血鬼「いたいッ!」

GM(痛い!? まさか今の衝撃で破瓜を……!?)

くそ! また勃起してきやがった!
トイレに駆け込まねーとヤバいぜ!

東の吸血鬼「GAME MASTERさん。私を保健室に連れて行ってください。肘を擦りむきました。責任、取ってくれないと昨夜の録音流しますよ」

GM(責任!? まさか妊娠した責任を……!? いや、保健室でセックスしたいからわざと肘を怪我したフリを!? ああダメだ、なんか今日の俺おかしいぞ!!)



31: 名無しさん@おーぷん 2017/05/02(火)22:48:08 ID:DSq
GM「吸血鬼さん……肘を擦り剥いた程度で、保健室なんか行かなくてもいいんじゃないの?」

東の吸血鬼「当たり前でしょう。この程度、唾でもつけておけば治ります。保健室には別の用があるのです」

GM「じゃあやっぱり……」

俺に一目惚れをして、男女の仲になるためなのだろうか。
保健室にはベッドはもちろん、不測の事態に備えローションもコンドームもピルも何から何まである。
行きずりのカップルがラブホテルと勘違いし、保健室で夜を明かすというケースも少なくないようだ。
きっとそれだ、それに違いない。

GM「手……つなぎます?」

東の吸血鬼「はい? いきなり何ですか? 気持ち悪いですね、死んでください」

GM「恥ずかしがってるんだな……そりゃ、そうだよな」

水面下で、俺の妄想は加速していく。
童貞の強みは桁外れの想像力、とはよく言ったものだ。
俺と東の吸血鬼は保健室に到着した。

32: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)06:40:37 ID:qGs
なんか勉強になるな

33: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)15:38:54 ID:CSl
保健室に入ると東の吸血鬼はすぐにヘッドギアを装着した。
電極と銅線を繋いで、電源をパチンと入れる。
ヘッドギアから彼女の身体に、大量の電気が迸った。

東の吸血鬼「うぎゃああああああ」

GM「あっ!おい何をしてんだ!」

東の吸血鬼「まだだァ! まだ止めるなァ! あと9分、あと9分だけ電流を止めるなァ! これでアタシは持病を治療してんだ!」

GM「ヘッドギアに電気を流す程度で、病気の治療になってんのか!? やっぱおかしいぞテメェ!」

東の吸血鬼「ぐわばばばばばばばばばば」

9分後、俺は東の吸血鬼を解放した。
彼女はあろうことか、失禁していた。

34: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)15:49:07 ID:CSl
GMが東の吸血鬼に連行された頃、虎と相反インキュと船乗りはたむろしてアニメについて語っていた。

虎「やっぱりアニメの最高傑作はコードギアスだな」

相反インキュ「は? まどマギが至高だろハゲ」

ゴッドブレス「ごんぬうううううううう」

船乗り「いや、ガンダムシードだっけ? アレも捨てがたい」

ゴッドブレス「北海道大学を受けるごん! お前らとは脳味噌の構造が違うごんな。生物学的にもぼかあの方が格上ごん!」

虎「まどマギって映画の続編てやるのかな?」

ゴッドブレス「ヘイ、ヨー。こんな街に生まれて10年、周りは壮年、俺マジ疎遠、イェア、ヘイヨー。ヘチマチマチマ抜け毛」

相反インキュ「監督は続編をやる気はあるみたいだぞ」

ゴッドブレス「おい! 新参はぼかあに挨拶しろ!」

相反インキュ「お、そろそろ現代文の授業だな。いこーぜー」

虎「GMはどうする? あいつまだ保健室だぞ」

相反インキュ「まー、そこはなんとかなるっしょ」

船乗り「ですね~遅刻する前に早く行きましょう~」

ゴッドブレス「おい! おい! 聞いてんのかごん!」

36: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)19:05:46 ID:CSl
小説王になる男「おーし、現代文の授業を始めるぞ。じゃあテキストの500ページを開いて。GM、ちょっと読んでみろ」

GM「はい、えーと……」

中東の風は乾いているな、と男はこの国に降り立って二分に一回は考えていることを口に出してみた。
ひゅうひゅうと吹き付ける風には僅かに砂が混ざっていて、目が乾く。

「……帰りに目薬でも買っていくか」

目を煩わしそうにしばたたかせ、立ち止まっていた男は再び歩き出した。
周りにはあばら家と見まごう程にボロボロの家屋が立ち並んでいて、しなびたバナナを汚い布の上で並べている年老いた商人がこちらを訝しげに見つめている。
男は訝しげな視線を気だるそうなジト目で受け止めて、年老いた商人に言った。

『日本人は珍しいか?』

『……珍しいなんてもんじゃないさ、なにしにきたんだイエローモンキー。ここらにゃ人売りぐらいしかいないぞ』

『それが目的なのさ』

『ここを真っ直ぐいきな、戦争のゴミをかき集めてるクズどもが居る。対応を間違えてくれるなよ。わしはまだ頭をスイカのように吹き飛ばされたくは無いからな』

『尽力しよう』

男は商人に興味を失ったようで、一度は止めた足をまた進めていく。
しばしボロボロの家屋が立ち並ぶ景色が続き、やがて鉄筋コンクリート造りの廃屋が見えてきた。大きさは学校ほど。廃校を拠点にしているのかもしれない。
ところどころ銃痕が刻まれ、あまり平和な所ではないことを教えてくれる。
男は門を開き、塀の内側に足を踏み入れた。
枯れた雑草が所々に茂り、ドラム缶で炎がいきり立っている庭。

『おい、誰かいないか!』

呼びかけるとすぐに正面のドアが開き、ターバンを巻いた男が出てくる。
目付きはギラギラと鋭いナイフの様に鈍く輝き、手にはカラシニコフを構えていた。
ターバンを巻いた男が問う。

『誰だ?この国のもんじゃねえな。チャイナか?』

『残念ながらチャイナとは仲が悪いな。日本人さ』

男の答えを聞き、ターバンを巻いた男は褐色の顔を歪め怪訝そうに言う。

小説王になる男「よーし、そこまでだ。今からコテ同士で班に分かれて、この文章の伝えたいことを分析してもらう」

37: 卍ダークライオン卍◆si53y1AdcU 2017/05/03(水)19:30:55 ID:1I5
誰が書いてるんだぜ?

39: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)19:38:39 ID:CSl
>>37
初めて見るコテ

40: 金魚■忍法帖【Lv=19,だいおうイカ,2C2】◆KINGYO..GE 2017/05/03(水)19:39:32 ID:OhG
>>39
2016年コテです

41: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)19:39:45 ID:CSl
東の吸血鬼=ヘッドギアとか知ってるやついなさそう

45: サボテン◆ZZZZZZZZZZry 2017/05/03(水)20:12:44 ID:tw@SABO_KanColle_
>>41
知ってるで
っす!
って口調じゃなかったっけ

44: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)20:11:54 ID:CSl
グループ分けか……かったりい。
ご存知の通り、俺は女子と話すと勃起する。
男だけの班ならいいが、女子三人に俺が一人となると、もはやどこを見ればいいのか分からない。
最近の女子高生は胸元を大きく開けた格好が多いので、俺は仏像のように目を細めるか瞑りでもしないと死ぬ。
つまり、女子と話すだけで勃起してしまう自分を恥じて死ぬ。愧死とかいうやつだ。
まぁ、そんなことはどうでもいい。昨日テレビで見たクソつまらん芸人の一発芸を思い出せばよいのだ。

流浪インキュ「GM、初っ端からお前と当たるとは、俺も運がいいデース」

ターバンを巻いた髭面の男子生徒が目の前に座る。殺傷能力のあるアニメ股間に気をつけねば。
でも、こいつと話すことなんてないぞ。逆に間が持たなくて気まずい空気になりそうだ。

名大最強「学歴は?」ガタッ

七三分けの男が、俺の右隣に腰を下ろした。開口一番に他人の学歴を聞くとは、育ちが悪いにも程がある。
無言を貫くと、名大最強と名乗るそいつは俺の耳たぶをグイグイ引っ張ってきた。

名大最強「ねぇねぇ、学歴は? 言えないってことはFランなんだろ? 大東亜帝国のどれかなんだろ?」

GM「知らねぇよ! なんだよ大東亜って! ここはコテハン学園だ! 名前さえ書けば誰でも入れる! Fランだよ畜生!」

名大最強「へー、雑魚じゃん。俺なんか年収800万でロシア人の嫁がいて、学歴も名古屋大学なんだぞ」

流浪インキュ「という妄想を抱いている高校1年の男子デスネ」

名大最強「おい、なに外人ぶってんだよ橋場。お前の本名知ってるからな。中学で診断書と一緒に晒したの、覚えてるから」

流浪インキュ「ぶわあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

46: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)20:30:30 ID:CSl
コントラスト「おいおい、騒ぐんじゃあないぞ愚民が。あんまり出過ぎるな、身の程を弁えろ」

ショートカットの少女が流浪インキュの隣に腕を組んでどっかりと座った。この偉そうな女はplusとtaiseのコントラスト。plusは分かるがtaiseが分からん。フランス語? よく分からないがプライドが高いってことだけは態度ではっきりとしている。
こんなイロモノばかりを背負わされて、つくづく俺も運が悪い。

名大最強「学歴は?」

コントラスト「東大目指してる」

名大最強「目指してるんでしょ? まだ東大には行ってないんでしょ? じゃあFランじゃん」

コントラスト「きッ貴様……! 虫ケラごときが、調子に乗るなよ……!」

GM「み、みんな! 小説王先生から課題が出されてるし、はやく作業に取り掛かろうぜ!」

コントラスト「下郎が私に指示をするな。顔も晒したことない癖に」

GM「下郎って、そんな言い方はないんじゃねぇか!?」

流浪インキュ「はぁ……これだから実匿分離のできない輩は困りマース」

コントラスト「うるさい! うるさいうるさいうるさーい!」

小説王になる男「そこ、黙ろうか」

びびびびびびび

コントラスト「あばばばびぶべべべべべべcっべっべべ」

47: 名無しさん@おーぷん 2017/05/03(水)20:52:20 ID:CSl
GM「さて、読むか」

流浪インキュ「主人公の男は『中東の風は乾いている』と二分に一回は考えてるようデスネー」

GM「つーことは、十分で五回も考えてるんだよな。すげー乾いてるなーって。ちょいしつこいな」

名大最強「こいつ学歴クソそう。早慶落ちてマーチもほとんど落ちて、運よくHに引っかかってドヤ顔してるバカ」

GM「よし、次だ『帰りに目薬でも買って行くか』この文は、環境があまりにも乾燥していて眼もイカれてきたからってことでおK?」

流浪インキュ「そうデスネー。きっとゴビ砂漠で迷ったんでショウ。しかし、すぐ後の文に『ボロボロの家屋』とありマス」

GM「つまり砂漠ではなく、中東のどこかの街……テヘラン? タブリーズ?」

流浪インキュ「カスピ海周辺の都市と考えておきまショウ。……妙デスネ、どうして商人はイエローモンキーという単語を知ってるんデス?」

GM「商人がたまたま米国人だったか、外人から習ったか。どっちかだろう。おい、見てみろ。ターバンを巻いた男が武装してるぞ」

流浪インキュ「なるほど! 舞台はアフガニスタンで、主人公はアルカイダの調査に来た戦場ジャーナリスト」

GM「いや、アルカイダではなくイスラム国かもしれない。もしイスラム国だとしたら、その勢力と繋がっているのは三年の竜!」

流浪インキュ「つまり、竜に気を付けろ。小説王になる男先生は、危機を呼び掛けていたんデスネー」

コントラスト「フン、終わったか」

GM「お前なぁ……少しは会話に参加しろよ! そんな態度だから、人が寄り付かないんだろ!」

コントラスト「黙れ。ひねりつぶすぞ」



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2017/5/10 00:00

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