小説書き始めたから序章だけ読んでくれ
1: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:29:57 ID:8we
久々に本家覗いたら勢い死んでたのでこっちに
葉青はこの頃の奔走に対して段々と疑問を抱き始めていた。
只生活の為には已むを得ないという事実の前に、狭く薄汚い世間のうちにも培って来た道徳やら倫理を都合よく解釈し、どうにか今日までは自分を納得させていたのである。
然し幾ら真っ当な生き方を望んだ所で、固より不法滞在者の葉青は、同じ身上の中国人達から離れて生活する術も到底持たない。
なければ父の遣いを続けるより他に手段もない訳で、そこに無力な自分を恨めしく思う小さな自尊心であったり、日に日に壊れていく父を未だに正しいと信じていたい子供心の歪な葛藤が孕んでいるのである。
葉青は淋しかった。そうして自らの淋しさに絆された今夜は平生呑まない麦酒を二缶も開けた。肴も無く空き腹にがぶがぶ遣ったから直ぐに酔いが回った。
葉青は酔って何をするでもないが、収まりの効かない鬱憤を束の間でも忘れてぼうっとしていられるのは何だか楽しかった。
ところへ父が帰宅し、呂律の回らない調子で娘の名を呼ぶのを聞いて、葉青の陽気な心持は一転して暗くなった。
その上何処ぞで引っ掛けて来たらしい日本人の若い女を横に連れているので、葉青は居た堪れなくなり彼らと入れ違いに家を出ようとした。が、父は葉青を引き留めて「出て行くのは結構だが仕事はしろ」と云った。
父は返事も待たず、葉青の手に中身の詰まった封筒を掴ませると「電話番号を書いた紙も中に入ってる。話は付けてあるから明日中に受け取って来い」と云った。
葉青は伏し目がちに首を縦に振った。頷くしかなかった。それから女の方をちらと観察してみると、艶やかな出で立ちから屹度淫売婦だと察しが付いた。
女から返された哀れみ混じりの笑みから逃げる者の如くに、葉青は家を飛び出して市街の方に向かった。去り際に父は朝まで戻って来るなと云った。葉青は端からその積であった。
葉青はこの頃の奔走に対して段々と疑問を抱き始めていた。
只生活の為には已むを得ないという事実の前に、狭く薄汚い世間のうちにも培って来た道徳やら倫理を都合よく解釈し、どうにか今日までは自分を納得させていたのである。
然し幾ら真っ当な生き方を望んだ所で、固より不法滞在者の葉青は、同じ身上の中国人達から離れて生活する術も到底持たない。
なければ父の遣いを続けるより他に手段もない訳で、そこに無力な自分を恨めしく思う小さな自尊心であったり、日に日に壊れていく父を未だに正しいと信じていたい子供心の歪な葛藤が孕んでいるのである。
葉青は淋しかった。そうして自らの淋しさに絆された今夜は平生呑まない麦酒を二缶も開けた。肴も無く空き腹にがぶがぶ遣ったから直ぐに酔いが回った。
葉青は酔って何をするでもないが、収まりの効かない鬱憤を束の間でも忘れてぼうっとしていられるのは何だか楽しかった。
ところへ父が帰宅し、呂律の回らない調子で娘の名を呼ぶのを聞いて、葉青の陽気な心持は一転して暗くなった。
その上何処ぞで引っ掛けて来たらしい日本人の若い女を横に連れているので、葉青は居た堪れなくなり彼らと入れ違いに家を出ようとした。が、父は葉青を引き留めて「出て行くのは結構だが仕事はしろ」と云った。
父は返事も待たず、葉青の手に中身の詰まった封筒を掴ませると「電話番号を書いた紙も中に入ってる。話は付けてあるから明日中に受け取って来い」と云った。
葉青は伏し目がちに首を縦に振った。頷くしかなかった。それから女の方をちらと観察してみると、艶やかな出で立ちから屹度淫売婦だと察しが付いた。
女から返された哀れみ混じりの笑みから逃げる者の如くに、葉青は家を飛び出して市街の方に向かった。去り際に父は朝まで戻って来るなと云った。葉青は端からその積であった。
3: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:35:12 ID:KDy
ちょっと読みづらいな
ジャンルは?
いきなり説明だと引き込まれない
ジャンルは?
いきなり説明だと引き込まれない
4: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:36:50 ID:8we
ジャンルは一般のヒューマンノベル?かな。
うーん、やっぱ堅苦しいか
うーん、やっぱ堅苦しいか
5: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:38:17 ID:KDy
文章は好きなタイプ
6: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:39:47 ID:8we
ありがとう
引き込まれないってのはどうしたらいいだろうねえ
会話から入るとか?
引き込まれないってのはどうしたらいいだろうねえ
会話から入るとか?
7: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:41:38 ID:aYh
最初の二行で引きこまんと難しいと思う
8: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:41:48 ID:YwF
麦酒と書くと戦前の匂いがするが
主人公の葛藤を書かないで麦酒を呑む場面から放り投げる
主人公の葛藤を書かないで麦酒を呑む場面から放り投げる
11: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:44:36 ID:8we
ビールを放り投げる描写からって事?
まあアリかもしらん
アドバイスどうも
まあアリかもしらん
アドバイスどうも
9: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:43:44 ID:KDy
情景もかなあ
映像が浮かばないとね
登場人物はいくつなのか?だいたいの人物像とか
映像が浮かばないとね
登場人物はいくつなのか?だいたいの人物像とか
14: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:46:23 ID:8we
>>9
こうしてみると人物像は確かに不明瞭だな
読みについてはルビでなんとかならんかな
こうしてみると人物像は確かに不明瞭だな
読みについてはルビでなんとかならんかな
10: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:43:49 ID:Y4h
1行目はもっとシンプルにスパッと行くほうが好み
「葉青は疑問を抱き始めていた。」
とか
「葉青は疑問を抱き始めていた。」
とか
12: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:45:15 ID:aYh
一行目は確かにシンプルなのに力強い文がベストやね
雪国とか吾輩は猫であるとかの一文みたいにシンプルだと良し
雪国とか吾輩は猫であるとかの一文みたいにシンプルだと良し
13: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:45:21 ID:p9o
主人公の年齢くらいは示さないと人物像が分からんぞ
名前の読みも示さないと日本人読者には厳しいだろう
名前の読みも示さないと日本人読者には厳しいだろう
15: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:46:24 ID:WhU
あらすじとテーマを教えて
16: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:48:05 ID:slw
読む気にさせん文章やな
気合い入れて読むわ
気合い入れて読むわ
17: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:48:53 ID:8we
あらすじは、はっきりと書けないわ。書いてく内に浮かんでくるもんだから。
テーマという訳ではないけど、覚醒剤を扱う人間の不気味さを描ければなと。
>>16
サンクスw
テーマという訳ではないけど、覚醒剤を扱う人間の不気味さを描ければなと。
>>16
サンクスw
23: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:53:03 ID:WhU
>>17
あらすじないってことはゴールもないの?
大体の話の筋を考えてから書くんじゃないの?
あらすじないってことはゴールもないの?
大体の話の筋を考えてから書くんじゃないの?
26: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:55:12 ID:8we
>>23
書いてるうちに考えてた筋道と違う方行くしね
書いてるうちに考えてた筋道と違う方行くしね
18: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:50:36 ID:LXk
日記形式の小説ならありじゃね?
そうじゃあないなら情景足らぬ
そうじゃあないなら情景足らぬ
19: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:51:24 ID:aYh
古臭い書き方かもしれないけど
最初の一文は「葉青」(多分名前?)ではなくて「男」とか「その者」とか人物をワードの方が好き
最初の一文は「葉青」(多分名前?)ではなくて「男」とか「その者」とか人物をワードの方が好き
58: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:14:03 ID:eh3
感想をば
一文が長いから、分割して複数の文を接続詞で繋ぐ形にした方が
読みやすくていい。
また、場面がいきなり登場人物名から始まるのは、>>19が提案して
いるような表現に変えたほうがいいと思う。いきなり人名から始ま
る文章だと、「葉青っていきなり出て来たけど誰やねん」って読み
始めから躓く。もちろん、人名から始めて読者を引き込める人もい
るかもしれないけど、それには技量がいる。
そして、描写が人物中心過ぎて、「葉青はどんなところでビールを
飲んでるの?」だとか、「龍之介が恭子と布団で寝たことはわかった。
でも、きれいな部屋で寝たの?小汚い部屋で寝たの?」だとかいった
ことが浮かんでこない。
一文が長いから、分割して複数の文を接続詞で繋ぐ形にした方が
読みやすくていい。
また、場面がいきなり登場人物名から始まるのは、>>19が提案して
いるような表現に変えたほうがいいと思う。いきなり人名から始ま
る文章だと、「葉青っていきなり出て来たけど誰やねん」って読み
始めから躓く。もちろん、人名から始めて読者を引き込める人もい
るかもしれないけど、それには技量がいる。
そして、描写が人物中心過ぎて、「葉青はどんなところでビールを
飲んでるの?」だとか、「龍之介が恭子と布団で寝たことはわかった。
でも、きれいな部屋で寝たの?小汚い部屋で寝たの?」だとかいった
ことが浮かんでこない。
20: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:51:30 ID:8we
うん矢張り情景が足らんのは分かったよ。
21: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:52:26 ID:KDy
順番変えるといいかもね
飛び出したところからはじまって、簡単に時代や街の描写
回りの視線から主人公の容姿や年齢をひっぱる
それから飛び出した経緯を主人公の心情と絡めて書くとだいたい説明できると思う
飛び出したところからはじまって、簡単に時代や街の描写
回りの視線から主人公の容姿や年齢をひっぱる
それから飛び出した経緯を主人公の心情と絡めて書くとだいたい説明できると思う
26: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:55:12 ID:8we
>>21
それで行こうかな
分かりやすい
それで行こうかな
分かりやすい
22: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:52:33 ID:8we
いえちんと読むんです。すみません。
最初の何行かについては意見わかれるなあ
最初の何行かについては意見わかれるなあ
24: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:53:25 ID:LXk
それとたぶんこの文章やと即息切れすると思われ
26: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:55:12 ID:8we
>>24
息切れはしないけど超遅筆w
息切れはしないけど超遅筆w
25: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:54:04 ID:EPc
もう少し肩の力抜いて書いた方が良いと思う
昭和文学と違って現代文学は平易な文章が求められるから
昭和文学でも川端康成とか安部公房なんかは
割と平易な文章で読み易い
まあその中にテーマ性や寓意がふんだんに盛り込まれているんだがあ
昭和文学と違って現代文学は平易な文章が求められるから
昭和文学でも川端康成とか安部公房なんかは
割と平易な文章で読み易い
まあその中にテーマ性や寓意がふんだんに盛り込まれているんだがあ
28: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:57:13 ID:8we
>>25
これは一番いわれると思ってたわ
確かに平成の作品って読みやすいけどしっかりテーマ伝わる
これは一番いわれると思ってたわ
確かに平成の作品って読みやすいけどしっかりテーマ伝わる
29: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:57:27 ID:slw
葉青が多分名前なんや思うが親父が呼ぶまで性別不明
いきなり疑問持たせずに「葉青は淋しかった」から始めた方が読む気でる
誤字脱字多過ぎ
あと人名はふりがなふる方がいい
いきなり疑問持たせずに「葉青は淋しかった」から始めた方が読む気でる
誤字脱字多過ぎ
あと人名はふりがなふる方がいい
30: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)17:57:50 ID:pIT
こだわりがあるってんなら仕方ないが
漢字は適度にひらがなにしたほうがええで
漢字は適度にひらがなにしたほうがええで
31: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:00:28 ID:8we
いうて初っ端から性別やら名前きになるかな?
漢字はへらすわ
漢字はへらすわ
37: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:06:22 ID:slw
>>31
気になるんちゃう
人物おったら男か女かを割り振るもんや
特に女である必要があるキャラなら初見で女と分からせる必要がある
男思うて読んどったら女でしたwとか読み直す必要がありえるしな
気になるんちゃう
人物おったら男か女かを割り振るもんや
特に女である必要があるキャラなら初見で女と分からせる必要がある
男思うて読んどったら女でしたwとか読み直す必要がありえるしな
39: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:08:06 ID:8we
>>37
それはそうなんだけど、
この場合娘という単語がでるまでの間に女とはっきり判る必要あるかなって。
それはそうなんだけど、
この場合娘という単語がでるまでの間に女とはっきり判る必要あるかなって。
41: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:11:36 ID:slw
>>39
分からせない必要がないなら分からせるべき
情景の再構築は面倒臭いからよほど引き込まないと投げる
こーゆー読む必要無いもんは特にな
分からせない必要がないなら分からせるべき
情景の再構築は面倒臭いからよほど引き込まないと投げる
こーゆー読む必要無いもんは特にな
42: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:14:07 ID:8we
>>41
なるほど、確かに読めと言っておいて説明足らんのは俺が間違ってるわw
あと、これはプロトタイプなんだけど、最近書いた奴も評価してもらっていいかな
なるほど、確かに読めと言っておいて説明足らんのは俺が間違ってるわw
あと、これはプロトタイプなんだけど、最近書いた奴も評価してもらっていいかな
32: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:02:00 ID:KDy
だった、なった、言った
語尾が重なってると文章下手に感じられるんだわ
語尾が重なってると文章下手に感じられるんだわ
36: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:05:46 ID:8we
>>32
文末気にする人は多いね
自分はそんなに気にならんから配慮がなかったよ
文末気にする人は多いね
自分はそんなに気にならんから配慮がなかったよ
33: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:02:30 ID:slw
みんな言うとるが情景が全くわからん
行動するまで全く情報が出てこんのは読んでて疲れる
想像してたんと違うと再構築せんならんしな
シリーズ物なら背景がある程度見えるが初回でこれは挿絵無いと死ぬレベル
行動するまで全く情報が出てこんのは読んでて疲れる
想像してたんと違うと再構築せんならんしな
シリーズ物なら背景がある程度見えるが初回でこれは挿絵無いと死ぬレベル
34: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:02:54 ID:YwF
麦酒を飲む描写で年齢はある程度わかるが
クスリを扱うなら酒や煙草に主人公が嫌悪感があったほうが好いのでは?
クスリを扱うなら酒や煙草に主人公が嫌悪感があったほうが好いのでは?
36: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:05:46 ID:8we
>>34
後だしみたいになるけど、青葉もシャブ遣ってる設定なんで……
後だしみたいになるけど、青葉もシャブ遣ってる設定なんで……
35: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:03:18 ID:LXk
葉青は近頃の奔走について徐々に疑問を抱き始めていた。
生活の為には仕方ないという事実を前にして、自分のちっぽけな道徳やら倫理を都合よく解釈し、今日までなんとか納得してきたのだ。
しかしどれだけ真っ当な生活を望んだとしても、不法滞在者の身である以上同郷の者……中国人から離れて生活することなど出来そうにもない。
だから父の遣いを続ける他無く、無力な自分を恨むこれまたちっぽけな自尊心であるとか、日に日に壊れていく父の正しさを信じていたい子供心とかの歪な葛藤が、己に孕んでいるのだ。
駄目みたいですね……
生活の為には仕方ないという事実を前にして、自分のちっぽけな道徳やら倫理を都合よく解釈し、今日までなんとか納得してきたのだ。
しかしどれだけ真っ当な生活を望んだとしても、不法滞在者の身である以上同郷の者……中国人から離れて生活することなど出来そうにもない。
だから父の遣いを続ける他無く、無力な自分を恨むこれまたちっぽけな自尊心であるとか、日に日に壊れていく父の正しさを信じていたい子供心とかの歪な葛藤が、己に孕んでいるのだ。
駄目みたいですね……
38: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:08:00 ID:WhU
シャブやってるなら
シャブやってる描写から入るとか
シャブやった感覚の一人称視点で語るとかはどう?
シャブやってる描写から入るとか
シャブやった感覚の一人称視点で語るとかはどう?
40: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:10:31 ID:8we
>>38
いきなりラッシュ感の描写からって事か
最初で引き込むって考えるとそれもアリかな
ただ冒頭から読者の知らない世界かいていいものか
いきなりラッシュ感の描写からって事か
最初で引き込むって考えるとそれもアリかな
ただ冒頭から読者の知らない世界かいていいものか
43: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:14:41 ID:8we
書き直したやつは主人公男になってるけど
44: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:15:38 ID:KDy
男の方がしっくりしそう
45: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:20:58 ID:8we
龍之介は蒸し暑さの為に布団を撥ね退けて目を覚ました。掛け時計は二時を幾らか回っていた。龍之介は掛け時計を眺めて、あの針は俺の眠っている間に何周したのか知らんと思った。
枕元ではマナーモードに設定した携帯が散ら散ら光って、しつこく着信のあった事を告げている。龍之介はその鬱陶しく点滅するのを見下ろしながら、間怠こい頭で脂と汗の滲んだ前髪をぐっと掻き上げ、頭頂部の薄くなった所を少し気掛かりにした。
そうして彼は左に眠っている恭子の肩を揺さぶった。恭子はううんと唸って寝返りを打つのみで、まだ起きる積りはないらしかった。彼はそれぎり恭子を放って携帯を開いた。
「午後だ。寝過ぎたな」約三十時間も寝ていた事を知り、龍之介は道理で頭痛がする筈だと思った。それから数頁に渡る着信履歴を見てぎょっとした龍之介は一度携帯を閉じ、ベッドから降りてテーブルの煙草に手を伸ばした。
煙草の周りには覚醒剤を小分けしたパケ(中身は殆ど残っていないが)と、先日使った注射器と、斜切りに拵えたストローとが無造作に置かれていた。紫煙越しにそれらを眺めていると、龍之介は途端に気が逸り出し、心拍数が増え、毎度の通り前立腺と肛門に疼きを感じた。
彼は二遍煙を吐き、こう考えた。
やあ久し振りだ。目が覚めた傍から虫が湧くなんて何時振りだろうか。何だか二十代の頃の活力が不意に戻った様な感がする。
固より気ばかり若くなったところで栓無い事とは承知しているが、心臓の働きが慌しくなり始めたのも手伝って愈々理性が薄れて行く様だ。
然し煙草を消す時には屹度平静になっている。これだけ執著しているものが、不図次の瞬間には取るに足らない事に思えるのだから全く不思議だ。
人の心はどうしてこうも移ろい易く、定まり難く、鎖に繋がれ引き回されるが如く不自由なのだろう。白(覚醒剤)の所為か? それもあるか解らん。まあ暫く内は白を断った方がいいらしい。
枕元ではマナーモードに設定した携帯が散ら散ら光って、しつこく着信のあった事を告げている。龍之介はその鬱陶しく点滅するのを見下ろしながら、間怠こい頭で脂と汗の滲んだ前髪をぐっと掻き上げ、頭頂部の薄くなった所を少し気掛かりにした。
そうして彼は左に眠っている恭子の肩を揺さぶった。恭子はううんと唸って寝返りを打つのみで、まだ起きる積りはないらしかった。彼はそれぎり恭子を放って携帯を開いた。
「午後だ。寝過ぎたな」約三十時間も寝ていた事を知り、龍之介は道理で頭痛がする筈だと思った。それから数頁に渡る着信履歴を見てぎょっとした龍之介は一度携帯を閉じ、ベッドから降りてテーブルの煙草に手を伸ばした。
煙草の周りには覚醒剤を小分けしたパケ(中身は殆ど残っていないが)と、先日使った注射器と、斜切りに拵えたストローとが無造作に置かれていた。紫煙越しにそれらを眺めていると、龍之介は途端に気が逸り出し、心拍数が増え、毎度の通り前立腺と肛門に疼きを感じた。
彼は二遍煙を吐き、こう考えた。
やあ久し振りだ。目が覚めた傍から虫が湧くなんて何時振りだろうか。何だか二十代の頃の活力が不意に戻った様な感がする。
固より気ばかり若くなったところで栓無い事とは承知しているが、心臓の働きが慌しくなり始めたのも手伝って愈々理性が薄れて行く様だ。
然し煙草を消す時には屹度平静になっている。これだけ執著しているものが、不図次の瞬間には取るに足らない事に思えるのだから全く不思議だ。
人の心はどうしてこうも移ろい易く、定まり難く、鎖に繋がれ引き回されるが如く不自由なのだろう。白(覚醒剤)の所為か? それもあるか解らん。まあ暫く内は白を断った方がいいらしい。
47: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:33:06 ID:YwF
>>45
前半龍之介の文字がちと多い 恭子が動き出すまでは抑え気味に
前半龍之介の文字がちと多い 恭子が動き出すまでは抑え気味に
49: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:41:52 ID:8we
>>47
具体的な指摘サンクス
他でも気を付ける
具体的な指摘サンクス
他でも気を付ける
46: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:21:33 ID:8we
煙草を呑み終えてから龍之介は、薬の切れ目が僅かに残る鈍い身体を奮わせ風呂場へ向かった。その途中で冷蔵庫から新の水を出し、殆ど飲み干した。身体を洗って風呂場を出る時、龍之介は鏡に映じた骨川筋衛門を我ながら酷い面になって来たものだと云って吐き捨てた。
部屋に戻った龍之介はまたテーブルの前に胡坐を掻いて背中をベッドに預けた。これを狙い澄ました様にパケの横で携帯が振動したので、惚けていた龍之介は吃驚した。彼は携帯の小窓に表示された番号を見て、うんざりした調子で電話を取った。
「儂や、東だがや」
「切れ目でずっと寝てました。何ですあの着信の数は」
「お前さんには悪いがよ、一寸配達を頼まれて呉れんか。たあけの小売が二人も一斉にパクられたもんで、昨日からもう天手古舞なんだて。二三日中で構わんから」
東の口調から余程切羽詰まっているのが察せられて龍之介は電話に出る時より尚辟易した。龍之介は付き合いの長い彼からの頼みを一蹴出来るほど気の強い人間では到底なかった。
「ま事情は解りました」
「助かるわ。何時位になるかね」
「そんなに急かされても困ります。何しろついさっき起きたところなんで、諸々段取りを済ませてからだと多分東名阪が混むでしょう」
「分かった分かった。待っとるでよ」
忙しない東の声が消えると、恭子が目を覚ましたと見えて、もぞもぞと動き出したのを龍之介は半身振り返り観察していた。
未だ夢見途中と云った風な寝眼でベッドを這って、龍之介の左肩まで来た恭子は、「あたしの煙草取って」と云って片腕を力なく床に垂らした。
彼は態々探すのを面倒に思って代わりに自分の煙草を恭子の口に咥えさせた。「ほら」「ん。……火ぃ」龍之介が火を付けて遣るとそこで漸く恭子は体を起こした。
「電話、誰からだったの」
「東さんだ。手が足らないんでって二三日小売りを頼まれた」
「呆れた。それであなた引き受けちゃった訳」
「恭子お前も、一緒に来て呉れよ。助手席に話し相手がいないと詰まらん」
「話し相手になるくらい別に構やしないんだけど、龍さん貴方売人はもう辞めたんでしょ。どうしてまた今更んなって」
確かに龍之介は二年前、剣呑な密売人稼業に嫌気が差して暫く内は隠居していたのである。
けれども最初の内は連絡も取らないように決めていたのが、時の経つに連れてその線引きが東の方で風化し始めたとなると、お人好しの龍之介が自ら境界線を引き直すのは難しかった。
既に龍之介は半年ほど以前から東と再び連絡を取るようになっていたし、客一人に対しての配達なら先月に一件引き受けてしまっている。龍之介自身にもその辺りの葛藤があるだけに、
本来ならば愚痴の一つも零したいくらいであったが、それを女の口から先に突かれたので覚えず意地になった。
「一度足を突っ込んだらそう簡単には抜けられない世界だ、仕方ないだろう。好いじゃないかお前は物見遊山の気でいれば」
「物見遊山になるかも怪しいもんだわ」
恭子は忽ち機嫌を悪くし、煙草を咥え込むなり立ち上がって風呂場の方へ消えて行った。
48: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:39:31 ID:WhU
ところどころ、わざわざ難しく書こうと
しているのが鼻に付く
熟語同士がうまく組み合わさってない感じ
しているのが鼻に付く
熟語同士がうまく組み合わさってない感じ
49: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:41:52 ID:8we
>>48
例えばどこの部分だろう
鼻に付くってのは自分で書いてて分らんでもないが
例えばどこの部分だろう
鼻に付くってのは自分で書いてて分らんでもないが
50: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:44:35 ID:YwF
呉れが出てくるところは時代ものも書いてるのかな
51: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:46:24 ID:8we
すまん漢字については最近読んだ漱石に影響されてるだけだ。
多分後で諸々直さないかん
多分後で諸々直さないかん
52: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:49:33 ID:8we
>>1に書いたやつと比べればマシだと思いたいけど、まだ部屋の描写とかたりんかな?
53: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:51:13 ID:KDy
冒頭、時計を見る描写あった方がしっくりする
54: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:51:36 ID:KDy
あすまん、順番な
55: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:52:39 ID:KDy
時計を見て、何時、こういう感情になった、という順
56: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:54:29 ID:8we
>>55
一応そういう風に書いてあるつもりだけど、描写の順序が逆って事か。
一応そういう風に書いてあるつもりだけど、描写の順序が逆って事か。
57: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)18:55:51 ID:8we
覚醒剤云々について解りにくかったりする部分がないか教えて貰えると有難い。
59: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:21:46 ID:eh3
その他にも、「が、父は葉青を引き留めて『出て行くのは結構だが
仕事はしろ」と云った』の箇所だけど、「が」は接続助詞であって
接続詞でないから、これは文法ミス。文法ミスも意図があってやって
いるならいいけど、こういった漢字だらけの堅苦しい文章でこういう
ミスがあると違和感が出てくるというか、敏感な人なら醒めちゃう。
仕事はしろ」と云った』の箇所だけど、「が」は接続助詞であって
接続詞でないから、これは文法ミス。文法ミスも意図があってやって
いるならいいけど、こういった漢字だらけの堅苦しい文章でこういう
ミスがあると違和感が出てくるというか、敏感な人なら醒めちゃう。
60: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:26:28 ID:8we
>>59
感想ありがとう
部屋の状態とか、やっぱりもう少し情景描写は詳しくした方が良いか
文法ミスは本当に気を付けなきゃいけないなあ
感想ありがとう
部屋の状態とか、やっぱりもう少し情景描写は詳しくした方が良いか
文法ミスは本当に気を付けなきゃいけないなあ
62: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:32:46 ID:eh3
>>60
その人がどんな部屋に住んでいるかで、生活水準や性格もある程度暗示できる。
情景を書いているようで、人物についての情報も書くことにもなる。人の動きも
より想像しやすくなる。また、下手糞なたとえだけど、「〇〇は、その部屋の
薄暗さに自分の心の内を重ねた」みたいな書き方もすれば、登場人物の心情も描写できる。
その人がどんな部屋に住んでいるかで、生活水準や性格もある程度暗示できる。
情景を書いているようで、人物についての情報も書くことにもなる。人の動きも
より想像しやすくなる。また、下手糞なたとえだけど、「〇〇は、その部屋の
薄暗さに自分の心の内を重ねた」みたいな書き方もすれば、登場人物の心情も描写できる。
61: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:26:43 ID:eh3
それと、書きはじめのうちは文章の分かりやすさを重視した方がいいと思う。
そもそも読んでもらえなければ、どれだけいいものを書いても腐らせて
しまうし、評価も貰えないからモチベーションにも関わる。自分に
書き手として一定の知名度があって、文章を読む根性がある読み手が
ついているなら、1の書きたい文章に走ってもいいとは思うけど。
そもそも読んでもらえなければ、どれだけいいものを書いても腐らせて
しまうし、評価も貰えないからモチベーションにも関わる。自分に
書き手として一定の知名度があって、文章を読む根性がある読み手が
ついているなら、1の書きたい文章に走ってもいいとは思うけど。
63: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:36:31 ID:eh3
まあ、不法滞在者や売人という身分を提示すれば、どんな生活を送っているかは
想像できるかもしれない。それでも、情景の中に書き込めばより具体性というか
なんというか……。より人物が人物として鮮明になるというか。
想像できるかもしれない。それでも、情景の中に書き込めばより具体性というか
なんというか……。より人物が人物として鮮明になるというか。
64: 名無しさん@おーぷん 2018/03/04(日)19:50:12 ID:8we
言いたい事はすごく伝わった。
そういう暗に描写するやり方も意識するように心がけるよ
そういう暗に描写するやり方も意識するように心がけるよ
2018/3/13 20:00